GA4の基礎と私のブログでの活用法をご紹介します!
投稿日: 2025-09-11
更新日: 2025-10-19
こんにちは、Webディレクターの渡邉です。 GA4(Googleアナリティクス4)を改めて学び直したので、自分の勉強の記録としてまとめてみました。
難しく見えるGA4ですが、ポイントを押さえれば意外とシンプルです。この記事では
「標準レポート」「イベント・コンバージョン」「探索レポート」
の3つを軸に解説していきます。これからGA4を触ってみる方の参考になれば嬉しいです!
※GA4を導入する前に
GA4とGTMの設定を先ずはしてみました
もぜひ参考にしてください。
1. 標準レポート
役割: イベントで記録されたデータを集計し、サイトやアプリ全体の状況を把握できる基本機能です。
使う場面:
- 日々のチェック(例: 昨日のアクセス数や今週の流入元を確認)
- 定期レポート作成(月次でユーザー数や流入経路を把握)
- 目的に応じた確認(例: 「最初に見たページは?」「ユーザーの年齢層は?」)
2. イベント・コンバージョン
役割: ユーザーが行ったあらゆる行動(ページ閲覧、クリック、スクロールなど)を イベント として記録し、その中で重要なものを コンバージョン に設定します。
使う場面:
- サイト改善のヒント探し(例: どのボタンがよくクリックされているか)
- ビジネス目標の測定(例: 購入・問い合わせ送信・メルマガ登録)
イベント設定の具体例については GTMとGA4でスクロール深度イベントを設定してみた話 もぜひ参考にしてください。
3. 探索レポート
役割: 標準レポートよりも自由度が高く、特定の条件でデータを組み合わせて深掘り分析できます。
使う場面:
- ユーザー行動を詳細に調べる(例: 記事Aを読んだ人はその後商品Bを見ているか)
- ユーザーをグループ分けして比較(例: SNS流入と検索流入)
- 離脱ポイントの特定
4. 標準レポートの一覧
| セクション | レポート名 | 概要 | レポートからわかること |
|---|---|---|---|
| 見込み顧客の発掘 | 概要 | 見込み顧客の行動の全体像を把握。 | サイトに来る新しいユーザーが、どのような経路で流入し、どのように行動しているかの傾向を把握できます。 |
| 見込み顧客の発掘 | オーディエンス | ユーザーの属性や行動の傾向に関するレポート。 | 年齢・性別・興味関心など、どんな人がサイトを使っているかがわかります。 |
| 見込み顧客の発掘 | ユーザー獲得 | ユーザーがどこからサイトを訪れたかに関するレポート。 | 新しいユーザーがどのチャネル(検索・SNS・広告など)から来ているかが分かります。 |
| 見込み顧客の発掘 | トラフィック獲得 | ユーザーがどの経路でサイトを訪れたかに関するレポート。 | 具体的な流入元(例:Google検索、Instagram広告)を把握できます。 |
| 見込み顧客の発掘 | 見込み顧客の獲得 | 見込み顧客としてのアクションに関するレポート。 | 資料請求や問い合わせなど、見込み顧客化する行動の量がわかります。 |
| 見込み顧客の発掘 | ランディングページ | ユーザーが最初に訪れたページに関するレポート。 | 広告の受け皿や流入ページのパフォーマンスを分析できます。 |
| 見込み顧客の発掘 | ユーザー獲得コホート | 新規ユーザーの定着率に関するレポート。 | 特定期間に来たユーザーがその後どれくらい再訪しているかを把握できます。 |
| 見込み顧客の発掘 | 見込み顧客の不適格処理 | 不適格な見込み顧客に関するレポート。 | フォーム入力の失敗など、見込み顧客にならなかったユーザーの行動を分析できます。 |
| 売上の促進 | 概要 | ユーザーの購買行動の全体像を把握。 | 売上の高い商品や、購買の離脱ポイントなどがわかります。 |
| 売上の促進 | eコマース購入数 | eコマースの購入に関するレポート。 | 購入された商品の詳細や売上金額、購入までの流れを知れます。 |
| 売上の促進 | プロモーション | プロモーションの効果に関するレポート。 | 実施したキャンペーンやクーポンが売上にどれだけ寄与したか評価できます。 |
| 売上の促進 | 購入経路 | ユーザーの購買行動の流れに関するレポート。 | 購入完了までのステップと、どの段階で離脱が起きているかがわかります。 |
| 売上の促進 | 決済経路 | ユーザーの決済行動に関するレポート。 | 決済時の離脱率や決済方法の選択傾向などを把握できます。 |
| 売上の促進 | トランザクション | 個々の取引に関する詳細レポート。 | 注文のタイミングや金額など、個別トランザクションの詳細が見られます。 |
| ウェブ/アプリのトラフィック | 概要 | ユーザーのトラフィックの全体像を把握。 | どこから来ているか、全体の傾向が分かります。 |
| ウェブ/アプリのトラフィック | ユーザー属性の詳細 | 人口統計情報に関する詳細レポート。 | 年齢・性別・地域などの属性がわかります。 |
| ユーザーエンゲージメント | 概要 | ユーザーの行動の全体像を把握。 | ページビューや平均セッション時間などがわかります。 |
| ユーザーエンゲージメント | イベント | ユーザーが起こした特定の行動に関するレポート。 | 資料請求ボタンのクリックや動画再生など、重要なイベントの発生数が確認できます。 |
| ユーザーエンゲージメント | ページとスクリーン | ユーザーが閲覧したページに関するレポート。 | どのページが人気で、どのページがあまり見られていないかがわかります。 |
| テクノロジー | 概要 | ユーザーの利用環境の全体像を把握。 | PC・スマホ・タブレットなど、デバイス構成の傾向がわかります。 |
| テクノロジー | ユーザーの環境の詳細 | OS・ブラウザ・デバイスの詳細情報。 | 特定ブラウザでの不具合や、使用OSごとの挙動などの確認に役立ちます。 |
5. 私がこのブログ運用で実践しているGA4活用法
GA4のレポートはたくさんありますが、私は「このブログを育てる」という目的を達成するために、特に以下の3つの視点でレポートをチェックしています。これは、 このブログを運営する中で見つけた、私なりの活用方法です。
(1) トラフィック獲得レポート:SEOや集客がうまくいっているか確認
- ただアクセス数が増えたかを見るだけでなく、 どの記事(特にSEOを頑張った記事:13.html参照) からユーザーが来てくれたかを定期的に見ています。
- 検索(Google/Yahoo!)やSNSからの流入が、他のチャネルよりも 訪問後にすぐ帰ってしまう率(離脱率)が低いか を確認し、タイトルや内容がミスマッチしていないかをチェックしています。
※流入元ごとに、ユーザーの「ブログ滞在時間」や「離脱率」を比較することで、 時間をかけた集客方法がちゃんと役に立っていたか を判断しています。
(2) ページとスクリーン レポート:読者の「飽きている場所」を見つける
- アクセスは多いのに なぜか最後まで読まれない記事 を見つけ、記事の構成やデザインに問題がないかを探ります。
- このレポートと、 GTMで設定したスクロール深度イベント(どこまで読まれたか — 設定は04.html参照) を組み合わせることで、 「読者が記事のどの部分(何%)で読むのをやめているか」 を具体的に特定し、記事の加筆・修正に役立てています。
※特に長い記事(検索結果で損しないために!私がブログで実践しているSEO対策記録)は、このデータを使って読者の集中力が切れるタイミングを見極め、 文章の量や見た目の改善方法 を決めるようにしています。
(3) コンバージョン レポート:読者の「深く読んだ」割合を目標にする
- このブログでは、問い合わせや購入ではなく、 「記事のスクロール深度(75%以上)」を主要な目標(コンバージョン) として設定しています。これは、読んでくれる人に「深く情報が伝わること=ブログの目標達成」だと考えているからです。( 設定方法は04.htmlをご覧ください )
- さらに、どの記事が目標(深く読まれること)を達成しているかを詳しく知るために、 カスタム定義 を使って 「記事ごとの目標達成率」 を測定し、 どのコンテンツが読者に最も響いたか を数値で判断して、今後の記事の企画に活かしています。
※このように、 ブログの目的に合わせて目標を自分で決める のは、アクセス解析の勉強としてとても重要だと感じています。「どう活用してブログを良くするか」という視点が大事だと感じています。
6. まとめ
まずは 標準レポート で全体像を確認し、必要に応じて イベント/コンバージョン を設定。「なぜ?」と気になったら 探索レポート で深掘りする、この流れを覚えておけば安心です。
7. おわりに
大事なのは まず触ってみる こと。私もまだ勉強中ですが、「標準レポートで全体を見て → イベントで詳細を記録 → 探索レポートで深掘り」という流れさえ押さえておけば大丈夫です。気軽にGA4を試してみてください!