陸上自衛隊からWebディレクターに転職して感じたこと・苦労と学び
投稿日: 2025-09-21
こんにちは、Webディレクターの渡邉です。今回は、 陸上自衛隊からWeb業界へ転職した体験談 をまとめてみました。17年間の勤務を経て感じたこと、苦労したこと、学びや役立った経験を整理しました。何かの参考になればと思い書いてみたので見ていただけたら嬉しいです。
1. 転職を決意した理由と背景
陸上自衛隊は ピラミッド型のアナログ組織 で、決められたルールの中で業務を遂行します。規律や役割は徹底される一方、 自分のアイデアを提案する機会はほとんどありません でした。
世の中はデジタル化が進み、WebやITの知識が求められる中で、 「このまま陸上自衛隊しか知らないまま定年を迎えていいのだろうか」 という疑問が芽生えました。そのタイミングで Webディレクターという職種 を知り、挑戦してみようと決意しました。
2. 陸上自衛隊で得た経験が役立ったこと
- 規律・組織運営 :命令指示や役割分担の重要性は、プロジェクト管理で活きました。
- リーダーシップ・マネジメント :部隊管理や部下指導の経験はチーム運営に直結。
- 困難な状況での冷静さ :災害派遣経験により、トラブル対応や判断力が身につきました。
- 忍耐力・粘り強さ :長時間訓練の経験が、納期前のハードワークにも役立ちました。
3. 転職後に苦労したこと
- Web知識ゼロからのスタート :HTML/CSS、SEO、Webマーケティングなど基礎知識を学ぶ必要がありました。
- デザイン・コーディングの基礎知識が必要 :Webディレクターは管理だけでなく、デザイナー・エンジニアとの意思疎通に基礎知識が求められました。
- 文化の違い :上下関係の絶対的な組織から、フラットで自由度の高いWeb業界に馴染むまで時間がかかりました。
- 業務の違い :ルールの中で仕事をする陸上自衛隊と違い、案件によって進行や取り組み方が変わり、柔軟性が求められるためうまく対応するのに時間がかかりました。
- 成果主義への適応 :公務員の陸上自衛隊では売上評価がなく、民間の成果主義(数字で判断されること)に戸惑いました。
4. 苦労を乗り越えた方法
- 独学と実践 :Udemyや書籍で基礎を学び、最初の仕事がデザインに関わる仕事だったため、自身でバナーのデザインをしてみてXで添削してもらうことで理解を深めました。
- コーディング練習 :オンラインの練習サイトでHTML/CSS/JSの基礎を学びました。模範回答もあるので分からなければ回答を見てまた挑戦の繰り返して勉強をしてました。
- 経験の翻訳 :陸上自衛隊の時に実施していた、部隊管理をプロジェクト管理に言い換え、過去の経験を強みにしました。
- 成果を出す喜び :入社して3年目を迎えた年にひと月だけですが、月間社内表彰1位を獲得し、自信につながりました。
5. 同じ境遇の方へ伝えたいこと
- 過去の経験は必ず活かせます。言い換えや工夫次第で武器になります。
- Webディレクターは管理だけでなく、デザインやコーディングの基礎知識もあると強みになります。
- 小さな実績を積み重ねることで信頼と自信を得られます。
- 学び続ける姿勢があれば、未経験からでも新しいキャリアを築けます。
6. まとめ
陸上自衛隊からWeb業界への転職は簡単ではありませんでしたが、培った経験は活かせました。挑戦して本当に良かったと実感しています。自分の経験は必ず活かせることを伝えたいです。