webディレクターの独り言学習ブログ

デザイナーとのコミュニケーションで意識していること【デザインフィードバック編】

デザインフィードバックで意識していること

投稿日: 2025-10-01

こんにちは、Webディレクターの渡邉です。

デザイナーさんからデザイン案が上がってきた時、どうフィードバックすればいいか、今でも悩みます。かつての私は「もっとかっこよく」といった抽象的な言葉でデザイナーさんを困らせてしまうことがありました。

なぜうまく伝わらないのか悩んだ末、もしかしたら自分の中にフィードバックの「判断の軸」そのものが無かったのかもしれない、と気づきました。今回は、そんな私の試行錯誤の記録です。

1. フィードバックは「好み」ではなく「意図」を伝える場

  1. ディレクターとして大切なこと: サイトの「目的」を達成するために、「意図を持った情報設計」を考えることが、Webディレクターとしてすごく大事なことなんじゃないかと、感じています。

  2. フィードバックでやっていること: デザインフィードバックの場は、この「情報設計の意図」がデザイナーさんの力でどう表現されたかを確認させてもらい、より良くするための方法を一緒に考えさせてもらう「共同作業の場」なのかなと思っています。

  3. 過去の反省: この「意図」という軸が自分の中に無かった頃は、フィードバックが「なんとなくこっちが好き」という単なる「好み」を伝えてしまっていました。これではデザイナーさんを混乱させてしまったり、プロジェクトが前に進みにくくなったりするな、と過去の経験から感じています。

2. 「意図」を伝えるために、私が試している5つのアクション

  1. ポジティブな発見から伝えるようにしたら…

    やっていること: まず「こちらの意図を汲んでくれた部分」を探して、感謝と一緒に伝えるようにしています。

    実感: これを意識するだけで、場の雰囲気が和やかになり、前向きな話合いがしやすくなったと感じています。「〇〇さん、ありがとうございます!特にヘッダー部分、こちらの『ロゴよりナビゲーションを優先させたい』という意図を汲んで整理してくださり、すごく分かりやすいです。」

  2. 「なぜ」をセットで話すようにしたら…

    やっていること: 「こうしたい」という要望だけでなく、「なぜなら、こういう意図があるからです」と理由をセットで話すように心がけています。

    実感: 私の考えの背景が伝わることで、デザイナーさんが意図を深く理解してくれ、より良い代替案を提案してくれることが増えた気がします。「ここの見出しは、『自分向けのサービスだ』と3秒で理解させたい、という意図があるので、今の1.5倍くらいの大きさにしたいです。」

  3. イメージは「言葉+ビジュアル」で共有するようにしたら…

    やっていること: 言葉だけでなく、参考サイトのURLやスクショを一緒に送るようにしています。

    実感: これでイメージのズレがぐっと減り、お互いの認識を合わせる時間が短縮できました。参考サイトURLを貼り付けて「このサイトのように、『最初に価格ではなく、お客様の声を見せて安心感を持たせたい』という意図を表現したいです。」

  4. 「指示」ではなく「相談」の形で伝えてみたら…

    やっていること: 「こうしてください」ではなく、「こういう意図があるのですが、どう表現するのがベストだと思いますか?」と問いかけるようにしています。

    実感: デザイナーさんの専門的な視点から、自分では思いつかなかったアイデアをもらえることがあり、ハッとさせられます。「ここの料金表ですが、『プランAを一番目立たせたい』という意図があります。もっと効果的な見せ方について、何か良いアイデアはありますか?」

  5. FBの前に、自分の「意図」を書き出してみたら…

    やっていること: デザイナーさんに伝える前に、まず自分自身の「情報設計の意図」をテキストで書き出してみます。

    実感: 私の場合、これをすることで頭の中が整理され、意図が曖昧だった部分に自分で気づけるようになりました。

3. まとめ

「好み」ではなく「意図」を軸に考えるようになってから、フィードバックは一方的な「指示」ではなく、デザイナーさんとの「共同作業」なのだと、より強く感じるようになりました。

私もまだまだ学びの途中ですが、今回の試行錯誤の記録が、同じように悩んでいる方の何かのヒントになれば嬉しいです。